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「株式分割」は「買い」なのか?!

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最近話題となったのが、米アップルと電気自動車のテスラの株式分割。それぞれアップルは7月に1株を4株、テスラは8月に1株を5株に分割を発表しました。株式分割をしたことでテスラ株は8月31日、終値ベースで13%高騰。アップルも3%以上、値を押し上げました。個人投資家の買い意欲を強めています。そもそも「株式分割」は「買い」なのでしょうか?今回は株式分割についてみていきます。

株式分割とは?

保有株が株式分割していたことがあるという投資家の方は多いと思います。
証券口座をチェックし株価が急落してる…と一瞬青ざめるパターンです。
ですが株式分割は株の価値が減ったわけではないのです。

株式分割とは、1株を2株などに分割することで1株当たりの株価を引き下げ、多くの投資家に投資してもらうようにするための手法です。

なぜ企業は株式分割をするのでしょうか?1つは、投資家の興味を引くです。株式分割をすることで流動性を高めることができます。今まで株価が高値になっている銘柄だと注目を浴びにくいです。株式分割をすることで株価を低くすることができます。

2つはめ資金調達力をつけるためです。他の投資家が買いやすくなればその分資金調達することができます。資金調達するためには流動性を高める必要があるからです。

株価が上昇するパターン

株式分割で一般的に株価が上昇すると考えられるパターンです。

個人投資家含め、株式分割により1単位当たりの必要投資金額が小さくなるので
その株を買いやすくするという理由があります。その銘柄に手を出せなかった投資家が殺到するケースもあります。どうしてもあの企業の株を保有したいけど価格が…なんていうケース多いと思います。

例えば株価10,000円、1単元100株の銘柄に投資するには最低でも10,000×100=100万円必要です。でも、この銘柄が1株を2株に分割する株式分割を実施すれば、必要な投資資金は5,000×100=50万円で済むことになります。

すると普段買いをあきらめていた投資家が買う流れが起きます。また買いの需要が膨らむと予想しての先回り買いなどもあります。よって株価が上昇すると考えられます。

だた株式分割を発表したからといってすべての銘柄が上昇するわけではありません。
逆にマイナスになることもあります。保有していた投資家たちの心理的に売りやすくなります。
その売る投資家たちが増えれば株価は下がります。 株式分割の結果株価が上昇するかどうかは、分割により新たに増加する買い需要と、分割により新たに増加する売り需要のどちらが大きいかによって決まります。

有名な企業・人気企業の株式分割の場合は長期的に見れは買いでもいいと個人的に思います。だた知らない企業が株式分割をしたから購入するという安易な考えはよくないと思います。参考にしてください。

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