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日経平均とNYダウの関係性について

日経平均とNYダウの関係性について サムネイル

日頃経済ニュースで日経平均の動き、前日のNYダウの動きを報道します。
日経平均の値動きを報道するのは国内在住であるため理解できますが、
NYダウの値動きを報道するのはなぜでしょうか?それはNYダウは日経平均に大きな影響を及ぶからなのです。今回は日経平均とNYダウの関係性についてみていきます。

NYダウについて

NYダウは世界経済の状態を示す指標といっても過言ではありません。
米国は現時点でも世界一の経済大国だからです。
NYダウとは、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出して出している、
アメリカの代表的な株価指数のことです。
NYダウ平均株価には、「ダウ工業株30種平均」、「ダウ輸送株20種平均」、
「ダウ公共株15種平均」とこれらを合わせた「ダウ総合65種平均」というものが細かくいうとあります。

一番よく聞くのが「ダウ平均株価」です。ダウ平均は、ダウ工業株30種平均と言われていて、米国で代表的な企業が30社選別されて
株価を算出しています。マイクロソフトコカ・コーラウォルマートなど選ばれています。
2020年8月24日新たにNYダウ平均構成銘柄入れ替えがありIT企業が増えました。
セールスフォース・ドット・コム(CRM)アムジェン(AMGN)ハネウエル(HON)が追加されています。
ただ、時価総額が大きいAmazonやFacebook、テスラなどは選ばれていません。今後30社に選抜される可能性は高いでしょう。

日経平均への影響とは?

日本の市場は朝9時からですが、前日のダウの値動きに大きな影響を受けて寄り付きすることが多いです。理由としては、前日のダウの値動きを見て売買を行う機関投資家や個人投資家が多いためです。
日経平均はNYダウを追っかけ形で動いているなどとよく言われています。
ダウが大きく下げた場合は日経平均も大きく下がりやすい一方で、
ダウが大きく上げても日経平均も多少影響されて上がるというない傾向があります。
ただ必ずではないですが、日経平均の影響を考えると前日のダウの値動きもチェックしておく必要はあるでしょう。

特に影響を受けるのは輸出関連です。NYダウが下がりき黄信号がでると自動車や産業用機械と言った国内の輸出関連銘柄は売られます。

埋まらない日経平均とNYダウの差

ただここ20年を見ると日経平均とNYダウは大きく離れています。
約20年間に日経平均が停滞する一方、ダウは約10倍になっています。
日経平均はバブル景気で絶頂だった1989年12月29日に38,957円を付けましたが
その後暴落し、2020年9月現在は23,000円前後で推移しています。一方、ダウは1989年にはわずか2,753ドルに過ぎませんでしたが、
今年2018年1月26日に26,616ドルの高値を付けています。20年という月日でこんなにも差が開いているのです

これぞまさに日本が「失われた20年」と言われている故です。
日本は少子高齢化、人手不足など課題が多いです。その課題に面している国は日本が先なのでこの危機を克服するともう一度経済大国として伸びていける気もします。

まとめ

NYダウの影響を受けることからこれからも上昇期待ができるので
日本株にも恩恵を受けて上昇していく可能性は十分にあると思います。米国の大統領選挙や、経済政策やFOMCの金融政策の発表によりNYダウも大きく変動します。
その傾向を知るために常にアンテナを張り投資戦略を立てていきましょう。

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