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日産自動車(7201)のEV戦略は?今後のEV戦略を踏まえた考察も紹介

この記事では、日産のEVの現状や今後のEV戦略について解説していきます。

EVが主流になりつつある中で、日本のEV普及を後押しするのが国内大手自動車メーカーである日産自動車です。

日産EVの現状

日産では、2022年現在2種類の電気自動車(EV)とe-Powerを搭載した車があります。

「一般社団法人 日本自動車販売協会連合会」が提供している燃料別販売台数の月間販売台数を調べてみると、2021年では国内のEV車の販売シェアを日産が50%以上占めており、日産のEV販売台数は年間2万台以上となっています。

参照:燃料別販売台数(乗用車) | 統計データ | 一般社団法人日本自動車販売協会連合会 (jada.or.jp)

まさに、日産は国内トップのEVメーカーと呼べます。

そんな日産が出してるEVは以下の2種類です。

  • リーフ
  • アリア

リーフ

リーフは、コンパクトで300万~400万円と手軽な価格帯で手に入ることをウリにして登場した日産初の完全EVです。

登場以来、2014年には世界で10万台を販売、2015年には世界累計20万台の販売台数を誇っています。

2020年のEV販売台数ランキングは世界のEV車の中で7位にランクインしています。

そんなリーフは、現在新型モデルが発売されています。

新型リーフは従来のリーフに比べて、室内空間を広くしたり、荷物を置くスペースを広くするなどファミリカーとして人気が増えていきそうな車を目指しています。

アリア

アリアは、SUVタイプのEVとして発売されています。

価格は600万円台とリーフよりは高めの値段です。

アリアの凄さはなんといっても、日産の最新EV技術「e-4ORCE」です。

車のフロント部分とリア部分両方にモーターを装備することで4輪駆動が可能になり、新型EVのアリアは、従来の4輪駆動に負けない安定したコーナリングや路面の悪い道でもぐんぐん加速していくパワーを持ちます。

まさに「技術の日産」が誇る最新EVなのです。

「e-POWER」も忘れてはいけない技術

完全EVではなく、ハイブリッド車で日産の技術としておもしろいのが、「e-POWER」です。

日産の人気車ノート、セレナをはじめとして現在の日産車に多く搭載されている「e-POWER」は、言葉からすると、完全EVに見えますが、実は違います。

e-POWERは、ガソリンで動くエンジンによって蓄電し、モーターを回して走る仕組みです。

EVのようにモーターで車を走らせますが、ガソリンで電気を動かしているのです。

シンプルに言えば、ガソリンエンジンが発電機替わりなのです。

e-POWERのメリットは、

  • ガソリンが発電に使われるだけなので、燃費が良い
  • EVと違って自宅や駐車場で充電がいらない

というメリットがあります。

このe-POWERの技術は、今後充電がほとんど不要なEVへの可能性を秘めています。

ガソリンの代わりにわずかな充電の後、自分で蓄電できるのであれば、手間のかからないのに、長く走れるEVが実現できるからです。

日産の今後のEV戦略

日産は、2021年11月29日に発表した「Nissan Ambition 2030」という長期ビジョンでEVについて語っています。

その中で気になるポイントとしては、以下の点が挙げられます。

  • 電動化加速に向けて今後5年間で約2兆円を投資
  • 2030年までに15車種の新型EVをリリース
  • 2028年に全固体電池生産の量産化

電動化加速に向けて今後5年間で約2兆円を投資

日産は電動化加速にむけて2兆円の投資をすると宣言しています。

日産の本気度がうかがえる数字なので、今後の様々なEV車種の登場や技術の発展が期待されます。

2030年までに15車種の新型EVをリリース

また、日産は15車種ものEVリリースを考えています。

風を楽しめる完全EVのオープンカーや、車載バッテリーを使ってキャンプも楽しめる完全EVのマルチSUVなど日産が提案するEVはワクワクするものばかりです。

こうしたワクワクしたアイデアこそが日産のEV人気を高める要因になりそうです。

2028年に全固体電池生産の量産化

全個体電池は、EVの普及を握るカギと言われています。

日産も説明していますが、全固体電池生産は、リチウムイオン電池の2倍のエネルギー密度を持ち、現在の充電時間の3分の1で済む画期的な電池です。

航続距離にして600km~1000kmを可能にし、充電時間を数分で済ませられる可能性を秘めているのです。

この全固体電池生産は競合他社のトヨタも開発しており、ハイブリッド車よりもEVを選ぶ顧客を増やすためには欠かせない電池なのです。

日産はこの全個体電池を2024年には試作し、2028年には量産できる体制を計画しています。

今後の日産の成長は?

今後の日産のEV戦略から見ると、SUVのEVとして世界市場では人気が高まる可能性が大です。

全個体電池とe-4ORCEの組み合わせが、今後のEV市場の注目の的となるでしょう。

株価を見ると、ここ一年間は横ばいを続けていますがEV普及率が上がることによって企業価値は上がるものと考えられます。今後に注目ですね。

特にSUV車は海外でも人気の車種で、アウトドアを楽しむ人から、かっこよく街を走りたい人などあらゆる顧客層がターゲットにできます。

こうしたSUV車の販売台数増が日産の今後の売上や成長に大きく寄与するのではないかと推測されます。

以上、日産のEVの現状と今後のEV戦略、そして考察をしてきました。

今後の日産の技術の進化とEVの販売台数に注目していきましょう。