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企業分析-株式会社サイバーセキュリティクラウド(4493)

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今回は、2010年8月に設立し今年で創業10周年を迎え、2020年3月26日に上場した株式会社サイバーセキュリティクラウドの企業分析をしていきます。

株式会社サイバーセキュリティクラウド(4493)の事業全体像

株式会社サイバーセキュリティクラウドは、今後最も注目されている独自のAI技術を活用と世界有数のサイバー脅威インテリジェンスを活用した、
クラウド提供のWebセキュリティサービスを展開しています。「世界中の人々が安心安全に使えるサイバー空間を創造する」という理念を掲げています。

すでにクラウド型WAF「攻撃遮断くん」というサービスでは、国内累計導入社数・サイト数1位となっています。
その商品だけではなく、AIによるAWS WAFのルール自動運用サービス「WafCharm」をはじめとしたサービスも提供しています。
またサービス提供をとおしてサイバー攻撃検知ビッグデータも保有をしています。
サイバー攻撃検知のデータとは、通信データや検知データのなどです。今はビッグデータの時代なのでデータを多く保有していることはとても強みでもあります。

株式会社サイバーセキュリティクラウドが主に提供しているサービスは以下です。

・クラウド型WAF「攻撃遮断くん」
・AWS WAFのルール自動運用サービス「WafCharm」
・Cyber Security Cloud Managed Rules for AWS WAF Classic

クラウド型WAF「攻撃遮断くん」

クラウド型WAF「攻撃遮断くん」は、Webアプリケーションの脆弱性を狙ったサイバー攻撃を防ぐクラウド型WAFのセキュリティサービスです。
情報漏洩やWebサイト改ざん、DDoS攻撃を防ぐことができます。現時代においてWebサイトを守ることは必須です。
国内導入社数・導入サイト数がすでにNo.1となっています。
また、ディープラーニング(深層学習)を用いた攻撃検知AIエンジン「Cyneural」を活用していて、一般的なサイバー攻撃の検知から、未知の攻撃の発見、誤検知の発見を
高速に行うことが可能となっています。

マネタイズは、利用者が月額で支払ういわばサブスクリプションモデルで提供しています。
使用した期間に応じて受領するサブスクリプション(月額課金)型モデルです。企業側は自社にセキュリティにあったプランを選ぶことができ
企業規模を問わず導入可能になっています。
ベンチャー企業から大手企業まで導入サイト数12,000サイト以上の実績があります。
全日空や清水建設、SBI証券など大手も導入しています。

※WAFとは
Web Application Firewallの略称で、ウェブアプリケーションの脆弱性を悪用した攻撃からウェブアプリケーションを保護するセキュリティ対策の一つ。

AWS WAFのルール自動運用サービス「WafCharm」

AWSとは、Amazonが提供する安全なクラウドサービスプラットフォームです。
※ちなみにAWSはクラウド市場世界シェア34%を占めています。
そのAWSを利用する企業向けのサービスです。AWSを利用している企業が最近はとても多いです。
「WafCharm」は導入ユーザ数で国内1位でありAIによる「AWS WAF」のルール(シグネチャ)自動運用サービスとなってます。
ルールをチューニングする手間も不要となります。
累計1兆件のビックデータを活用し、最適なルールをAWS WAFに自動で適用し、
Webアプリケーションに対する攻撃パターンをAIによって学習することで最新の脅威にもいち早く対応することが可能です。

費用はフリートライアルからエンタープライズの4段階となってます。こちらもサブスクリプションでストック型モデルとなっています。

業績について

在宅勤務浸透で企業のセキュリティ投資増大し売り上げは順調に見えます。




Webセキュリティサービス全体的に契約が増えてます。上場関連費用に加え、
人員増強、広告宣伝費増こなし営業増益。繰税資産計上ありません。

上記を見ると非常に高い収益指標となっているのではないでしょうか。また、安全性に関しても、流動比率が約170%で、自己資本比率が42.12%と高い水準を維持している。
また、ストック型モデルという点と新規契約増により売上の成長が継続しているため、成長性も高いといえます。

株価もコロナショックで一時大きく下落していますが、リモートワークの普及でセキュリティ関連として注目を浴び一時大きく上昇しています。現時点では調整で株価は落ち着いています。

3C分析

今回は3C分析を使ってサイバーセキュリティクラウドを見ていきます。

Customer(市場・顧客)

近年、インターネット技術やAI技術の進化によりWEBシステムへのサイバー攻撃の手口がとても多くなっています。
加えて、AIを悪用したより複雑な攻撃や、未知のサイバー攻撃(ゼロデイ攻撃)が今後増加していくことも予想されています。
サイバー攻撃は過去10年間で約58倍にまで急増しているというデータもあります。
AIやBOTなどを活用した複雑な攻撃や、未知の攻撃に対応していくことは急務となっています。
また2020年もっとも人々を苦しませているコロナウィルスの影響でテレワークの普及があり企業もよりセキュリティには力を入れています。

元々、セキュリティ業界は、各企業のセキュリティ製品におけるクラウドサービスの利用拡大や、対策を外部に委託するケースが増えています。
2022年の市場予想では5735億円になると言われていてさらに、Webセキュリティ市場の成長率が最も高いと予測されています。
SaaS型製品が好調なWAF(Webアプリケーションファイアウォール)が市場をけん引していくと推測されているのです。
大手でけではなく、中堅・中小企業における新規導入需要が拡大しています。市場としては今後の成長が見込まれています。

Competitor(競合)

攻撃遮断くんの代替となる競合製品としては、
トレンドマイクロ株式会社が提供する「Trend Micro Deep Security」やバラクーダネットワークスジャパン株式会社「Barracuda Web Application Firewall」などがあります。
アクセンチュアやセコムなどもクラウドセキュリティサービスを展開しています。
ただ他の企業に比べてもサイバーセキュリティクラウドはWAFの専門性が高く、自社開発であり国内で一番の導入数があることから頭1つ抜けているのであ
ないでしょうか?

Company(自社)

強みは、世界トップレベルのセキュリティ技術がある点ではないでしょうか?またAIを用いている為ディープラーニングで学習し続けます。
AIによるWeb攻撃検知技術・AIによるルール自動運用最適化技術・脅威情報監視チームなどの技術を基盤としてサービス提供している点は強いです。
世界で7社目となるAWS WAFマネージドルールセラーにも認定されているため評価も高いです。またストック型のビジネスモデルのため、短期的な景気変動の影響は受けにくいのも特徴的です。
コロナウイルスを要因とする解約等もほとんどなく短期的な業績への影響もないです。

まとめ

年々あらゆるサービスがインターネットを通じて普及しています。5Gの普及が進むとより日常生活やビジネス面で利便性が向上していきます。
その分クラウドを利用するのでサイバー攻撃の数も増加していくに違いありません。そうなるとセキュリティ対策は必須になっていきます。
にあり、Webセキュリティ対策が当たり前になってくるでしょう。国内だけではなく海外展開というところも気になるところです。

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