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企業分析-HENNGE株式会社(4475)

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今回は2019年に上場しサーバーセキュリティ対策を行うHENNGE株式会社についてみていきたいと思います。主にSaaSの形態で、顧客にサービス提供を行なっています。

HENNGE株式会社(4475)の事業全体像

ENNGE株式会社は、企業向けクラウドセキュリティサービス「HENNGE One」を中心に
6つのサービスを展開をしています。
またSaaSとSaaSをつなげるITプラットフォームとしての立場をHENNGE社は表明しています。

※SaaS(サーズ)とは、必要な機能を必要な分だけ利用できるソフトウェアまたはその提供形態を指します。

「HENNGE One」

「HENNGE One」は、企業向けクラウドセキュリティ対策サービスでMicrosoft 365、G Suite、Box、LINE WORKSなど複数のクラウドサービスへのIPアドレス制限、
Cookie制御、デバイス証明書、二要素認証機能などのアクセス制御機能を付加することが可能となり、不正アクセスのリスクから企業が利用するクラウドサービスを守ることができます。

またHENNGE Oneを利用することでIDとパスワードを1つ覚えておけばOKなので
社内のメルマガや勤怠管理など複数クラウドサービスを利用している場合はとても便利です。ストック型ビジネスになるので契約が増えれば増えるほど収益は安定していきます。

導入企業も大手が多い印象です。

契約社数は1,600社以上で、契約ユーザー数は約191万人。様々な業種業態の企業に選ばれています。

「HENNGE Workstyle」

HENNGE Workstyleはセンサーと会議予約システムのデータをマッチングしてくれるサービス。
会議室のセンサーが人の有無を常に自動で認識するのでいつでもWebブラウザから確認することができます。IOTのサービスで会議自体のストレスを無くすのが目標のようです。

「HENNGE Secure Browser」

HENNGE Secure BrowserはHENNGE Oneとの連携でPC/スマートデバイスからセキュアにクラウドサービスにアクセス可能なセキュアブラウザサービスです。身近な端末でストレスなくチェックできるというものです。

「HENNGE OTP Generator」

HENNGE OTP Generatorは時間ベースのワンタイムパスワード(OTP)を作成するサービス。最近銀行等のネットバンキングで利用する際に用いられるようなもののイメージです。

Customers Mail Cloudはクラウドから送れるメール配信サービスです。
システムが生成するメールやメールマガジンなどを送信することができ、 既存サーバーにメールリレーの設定をするだけで使うことが可能です。こちらは月額で費用がかかるもの。

「CHROMO」

CHROMOは自治体に向けたサービスです。自治体と住民をつなぐためのコミュニケーションサービス。
情報発信を一元管理することができ地域コミュニティ活性化をすることが可能に。
自治体は郵送や電話、メールなど負担が大きい作業が多いですがそこをデジタル化することにより業務効率やコスト削減も可能に。

業績について

HENNGE社決算発表の資料から見ていきます。

新型コロナウィルスの影響をあまり感じさせなく、前年に比べても上回る水準となってます。

売り上げの中心である「HENNGE One」の売り上げも増加してます。

<株価>

上場時は約2,000円程度でしたが、今は9,500円と伸びています。働き方改革やクラウドサービスの利用増を受けて需要は拡大していると思われます。

3C分析

今回は3C分析を使ってHENNGE社を見ていきます。

Customer(市場・顧客)

企業がSaaSを利用する割合が増えています。1社につき7つのSaaSを利用しているという
データがあります。今後さらに増えていくことが想定されます。

またSaaS市場での日本SaaS市場は年平均成長率約12%の勢いで急成長しており、
2023年には約8,200億円へ拡大する見込みと言われています。
また働き方改革や新型コロナウィルスの影響で業務効率・在宅ワークが注目され関連商品サービスが売れています。それも同社は追い風となるのではないでしょうか。

Competitor(競合)

SaaSサービスの競合で括るとピー・シー・エー(9629)やサイボウズ(4776)・パイプドHD(3919)などが比較対象となります。ただHENNGE社の主力であるHENNGE Oneは単なるクラウドサービスではなくクラウドサービスを
利用してればしてるほど必要なものとなっています。まったく同じ競合ではないでしょう。
サイバーセキュリティで比較するとサイバーセキュリティクラウド(4493)やデジタルアーツ(2326)が競合となってきます。

Company(自社)

サブスクリプション型の収益モデルで解約率が非常に低いというのがHENNGE社の1つの特徴。
またセキュリティとITの世界で、法人営業を22年間積み上げてきた実績から強固な顧客基盤があることも強み業種問わず使ってもらえるサービスというもの特徴ではあります。

まとめ

HENNGE Oneサービスが主力であることから契約数の割合、特にクラウドの利用が
大企業と中小企業に広がっていくことが想定されるので開拓をいかにできるのか。
それ以外の次の主力となるプロダクトも重要ではないでしょうか?
海外でも台湾に子会社を設けいるようなので今度海外展開の伸びしろも注目すべきポイントだと思います。

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