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企業分析-株式会社村田製作所(6981)

企業分析-株式会社村田製作所(6981) サムネイル

今回は日本が誇る電子メーカー株式会社村田製作所(6981)の企業分析を簡単に行っていきたいと思います。各部品で世界のトップシェア占めています。

株式会社村田製作所(6981)の事業全体像

村田製作所社は、電子部品業界において世界トップクラスの地位にいます。会社の歴史は長く1944年に創業され今では世界から注目され、高い研究・開発力を持っています。

様々な部品を開発し世界シェアNO.1を実現をしています。部品は業界に精通している人ではないとイメージできないと思います。ここでは簡単にどんな部品を開発しているのをご紹介します。

コンデンサ

コンデンサとは、代表的な電子部品の一つとされています。あらゆる電気機器には必須な部品です。特に携帯電話やパソコンに使われている電子部品です。コンデンサの役割は電気を蓄えたり放出したりする働きをしています。村田製作所社のコンデンサは 世界シェアの35%を占めています。市場の占有率は NO.1です。普段利用しているものに村田製作所社が開発したものがあると思います。中国の大手キャリアのファーウェイは大口顧客として有名です。

ちなみに近年話題になっている5Gですが、この5Gスマートフォンにも5G関連部品チップ積層セラミックコンデンサなどが利用されています。5G関連銘柄としても名が挙がる企業です。

圧電体

圧電体とは、 機械的エネルギーを電気的エネルギーに変えたり、逆に電気的エネルギーを機械的エネルギーに変換できるものを圧電体といいます。 電圧をかけると伸び縮みし、逆に衝撃を与えると電圧が生じる性質を持つ結晶体です。電子・通信機器の根本的機能の飛躍的向上をもらたしています。

通信モジュール

通信モジュールとは車載機器などの電子製品に組み込むことで、効率的にそれらを管理することができる通信端末のことです。村田製作所社はBluetoothやWi-Fiといった無線通信デバイスも数多く手掛けています。
村田製作所社は特にwi-fiモジュールの生産・開発を得意としており、世界シェアの60%を有しています。様々なモノがインターネットにつながるIoT化には必須な部品となっています。

電源モジュール

村田製作所は小電力から大電力まで、様々な市場のニーズに合わせた商品提供しています。それは電源モジュールというものを開発しているからです。電源モジュールとは、1つのコンセントから供給される電源を分けて、複数の電気機器を使用できるようにする機器の総称です。高効率な電源モジュールを開発することで省エネ社会に対して貢献しています。

センサー

村田製作所社はセンサーの開発も行っています。温度や音波、気圧、傾斜などを用いた様々な用途に合わせて製品を供給しています。

全固体電池

ここ数年で電池の利用範囲が大きく広がっています。そこで村田製作所社は電子部品メーカーのノウハウを活用して全固体電池市場への参入を果たしています。ソニーの電池事業も買収しています。小型で高容量の全固体電池を20年度下期から滋賀県の工場で月産10万個の量産を開始しています。

車載充電器市場(EV)

電気自動車(EV)向け車載充電器市場に本格参入しています。2030年にはガソリン車の販売がなくなると言われています。 電気自動車(EV) は大いに盛り上がっていますが、村田製作所社は小型EVバス向けの開発に着手し2024年頃に一定規模の販売数量を持つ商品に育成を目指しています。

業績について

今回は村田製作所社の2020年第2四半期決算から見ていきます。

主力であるコンデンサはやや微増ですが伸びています。

スマートフォンへの販売は減少なものコロナ禍でリモートワークが増えたことによりPC需要が拡大し部品需要が伸びています。

個人投資家にも人気な村田製作所社ですが、その理由も配当は安定しているという点でしょう。

<株価>

株価はコロナショックで一時5,000円を割り込む展開がありましたが、現在では10,000円を超えて急激に伸びています。最近注目されるテーマ株に関連する企業として常に入っているので期待度が織り込まれていると思います。

3C分析

今回は村田製作所社を3C分析で見ていきたいと思います。

Customer(市場・顧客)

主力製品でもあるコンデンサは高級スマホは1000個、で高級EVではその10倍10,000個掲載されると言われています。その分市場が拡大されるということです。世界の電子機器に提供している村田製作所社。 コンデンサ、センサ、さらにはダイオードやトランジスタといった半導体も含めた電子部品の市場規模は、世界全体で104兆円になると言われています。EV市場も広がるので今後さらに拡大していくと予想されています。

Competitor(競合)

国内電子部品メーカーとして比較されるのは「京セラ」「TDK」などですが、営業利益で比較すると10%も差があることもあり強さが垣間見えます。今まではスマホ市場の取り合いでしたが、次は全固体電池市場、EV市場へのシェアをどのくらいの伸ばせるかが勝負になってくるでしょう。

Company(自社)

村田製作所社の強みは世界トップを占有する力があることですが、それも創業から歴史が長く、原材料から製品までの一貫生産体制によって、創業以来、独自の製品を数多く生み出しているからでしょう。まだまだ今後伸びる市場の部品を提供できると思うので伸びはこれからも続く可能性があります。

まとめ

世界のトップシェアを取りながらも株価は上昇しているというのはとにかく凄い。まだまだ成長できる分野でもあり技術です。3年後、5年後どのように成長しているのかが楽しみな企業です。

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