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企業分析-アンリツ株式会社(6754)

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今回は情報通信分野でサービスを提供していて5G関連銘柄としても注目されているアンリツ株式会社(6754)の企業分析を簡単にしていきたいと思います。

アンリツ株式会社(6754)の事業全体像

アンリツ社は、 通信機器・電子計測器等の製造販売等を行っている企業です。通信系計測器として最大手といってもいいでしょう。特に携帯電話や基地局に強いとされています。事業としては大きく3つに分かれていて「T&M事業」「PQA事業」「その他」となっています。

T&M事業

こちらは主に計測事業とも呼ばれアンリツ社のコア事業となっています。 モバイル端末からネットワークインフラ、電子部品までビジネス領域は広くなっています。

5Gとして注目されている理由の一つに基地局があります。通信を行うには各地域・箇所に基地局を設置しなければいけません。その基地局をアンリツ社は製造販売をしています。 新しい通信技術の研究開発から、端末・通信装置の製造、通信インフラの構築・保守、ネットワークの品質保証を提供しています。実は日本だけではなく海外での売り上げが伸びています。海外でのシェア拡大しています。

PQA事業

こちらの事業では主に食品・薬品・化粧品産業などに利用されている計量器やX線異物検出機、金属検出機などを製造販売をしています。保守費用を抑え生涯コストを低減できるのが特徴的です。特に食品業界では品質保証が重要視されています。信号・画像処理の技術を元に製造販売しています。

その他

その他事業では映像システムの開発販売や上下水道施設・設備の管理システムたIPネットワークの品質向上を実現する帯域制御装置などを手掛けていて消費者の暮らしをサポートしています。

5G

事業としてはT&M事業になりますが、アンリツ社は5Gへの力を入れています。5Gのサービスとしてモバイルネットワーク、IoT,データセンターなど幅広い部分でサービス提供を考えているようです。

業績について

今回はアンリツ社の2021年3月期第2四半期決算から見ていきます。

受注高がやや減少しているものの、利益は上昇をしています。

セグメント別でみると実は日本の売り上げはおもったより、低く海外のアジア圏の売上比率を伸ばしています。

5G関連は日本だけではなく海外でも需要は広がっているので今後よりアジア等の売り上げを伸ばせる可能性があるでしょう。

営業利益が目標を超えるようで、上方修正しています。

アンリツ社は配当を継続して行っています。直近の年間配当も増配しています。個人投資家に人気となっています。

<株価>

株価は徐々に右肩上がりで上昇をしています。5G関連銘柄として注目されていることから徐々に買いが進んでいます。最近は6Gというものまで言われるようになったので情報通信革命に必要な基地局をアンリツ社がかかわっているので今後も上昇の余地はあるかもしれません。

3C分析

今回はアンリツ社を3C分析で見ていきたいと思います。

Customer(市場・顧客)

5G関連の市場規模は世界で 2020年の11兆889億円に対し、2030年は69兆5930億円と予測、10年間で約6倍の規模に拡大する見通とされています。※矢野研究所では。

2020年から5G関連が本格化されて2022年までは関連需要の拡大があると考えられています。市場のトレンドとしてはコロナ禍もあり5Gの普及はやや遅れている模様です。ただコロナ禍でテレワークが普及することによりネットワーク需要が今徐々に拡大しているようです。

Competitor(競合)

電子部品・産業用電子機器分類で競合とされるのはSUMCO・ヒロセ電機・横河電機・アルプスアルパインなどになります。SUMCOなどと比較すると時価総額は約2倍近くはあります。海外で基地局や5G等の分野で競合となるのは 米キーサイト・テクノロジーズと独ローデ・シュワルツと言われています。海外の売り上げ比率も高いので国内よりも海外を競合ししているようです。

Company(自社)

技術力・開発力があると言えます。スマートフォンの新機種が開発されれば、すぐにメー計測器を使用し、端末が最新の通信規格通りに動作するかをテストしています。そのスピードが開発を支えています。有線・無線の通信全領域をカバーする高い技術力とグローバルに展開する開発・サポート体制ができています。

まとめ

基地局などで米中貿易摩擦が懸念されていますが、5G関連銘柄として本命ともされているアンリツ社。5Gは携帯電話だけではなくモノそのものがインターネットにつながります。さらに将来的には6Gの世界にもなるのでそういった分野でも需要が広がるサービスを取り扱っていて、 また配当増配や上方修正をしているので今後も期待できるでしょう。

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