今回は「オートキャンプ」の先駆けでもあるアウトドア総合メーカーである株式会社スノーピーク(7816)を簡単に企業分析をしていきたいと思います。
株式会社スノーピーク(7816)の事業全体像
スノーピーク社は新潟県三条市に本社を置くアウトドア総合メーカーです。「Snow Peak(スノーピーク)」としてブランドを展開をしています。あのアップルも見学にくると言われている世界的なアウトドア企業です。
コア事業としてはアウトドア製品の開発・製造・販売となりますが、事業セグメントは様々あります。
アパレルを中心に様々な形で事業を展開しています。「キャンプ」「アパレル」「レストラン」「アーバンアウトドア」「キャンピングオフィス」「地方創生」「グランピング」「エクスペリエンス 」「グローバル」です。
キャンプ
キャンプでは製品開発・製造・販売を行っています。スノーピーク代表的な焚き火台は本社工場で製造しています。また直営キャンプフィールドの運営を 北海道、新潟、大阪、高知、大分でしています。またグランピング施設も運営をしています。
また東京原宿を始め白馬や京都嵐山にも、体験型複合施設LAND STATIONも運営しています。
アパレル
普段使いでも快適な着心地とデザイン性を備えたアパレルとして展開をしています。
レストラン
レストラン事業では、キャンプ料理都市型レストラン「Snow Peak Eat」を昭島、 南町田グランベリーパーク 、久屋大通公園、 大阪りんくうで運営をしています。
他、地方型レストランである「Restaurant 雪峰」や「Snow Peak Cafe」などを運営しています。
アーバンアウトドア
アーバンアウトドア事業では、マンションディベロッパーや工務店などと組み展開をしている事業で工務店などに「スノーピーク」のショップ・イン・ショップを出し、日常にアウトドア要素を取り入れた暮らし方を提案をしています。
集合住宅や分譲地開発の監修で街づくりやマンション1階の共有スペースなどの設計を行っています。
キャンピングオフィス
新しいオフィスの形として新しい働き方を提案しています。オフサイトミーティングや、社員研修、クリエイティブな合宿など、他にはない体験を提供します。CAMPING OFFICE HAWAII・CAMPING OFFICE TAKANAWA・CAMPING OFFICE KANNONZAKIなど様々なエリアで運用をしています。
地方創生
地方創生では、「野遊び」や「キャンプ」「アウトドア」をキーワードに、地方活性化を目的として様々なイベントなどを開催を手掛けています。 子会社「株式会社スノーピーク地方創生コンサルティング」 として活動をしています。
エクスペリエンス
エクスペリエンス事業では体験型のイベントや施設の運営をしております。 島の歴史や文化を体感するキャンプイベントやLOCAL LIFE TOURISM in INUJIMA」を岡山県・犬島で開催しています。
グローバル
スノーピーク社は海外展開も活発に動いています。アメリカのポートランドにも店舗を所在しています。
日本以外には韓国、台湾、中国、米国、イギリスに展開をしていてすべての国にアウトドア製品やアパレル製品を販売しています。
次に業績の方を見ていきましょう!
業績について
今回はの2020年度の業績から見ていきます。
売上高・営業利益・当期純利益は右肩上がりで特に純利益の伸びは1.5倍に及んでいます。
2005年から15年連続で増収を達成していて成長起用を継続しています。最近のキャンプブームやコロナ禍も追い風となり販売が好調のようです。
事業別の売り上げとしてはアウトドアが大半を占めています。その次にビジネスソリューションズ、キャンプフィールドとなっています。アウトドア製品はコロナ禍の中でも販売を伸ばしています。グローバルで見ても販売が好調のようです。
海外の売り上げ比率も伸びています。2019年では15%(約21.4億円)だったものが1年後には19%(33.3億円)となっています。
国別でみてみると韓国での売り上げが好調、その次に米国、台湾となっています。 米国でテント展示など高単価品の陳列強化しているようです。
スノーピーク社は、独自のポイントカードを発行していますが、ポイントカードの会員数は52万人を超えています。会員数も伸び続けています。
店舗数は小売と卸売りとで分かれています。小売は直営店とECに分かれまだまだリアル店舗での販売が中心です。今後ECでの販売が肝になってくるでしょう。直営店は日本33で海外が8で合計41店舗となっています。卸売りはAmazonを始め400以上の店舗で販売されています。
<株価>
スノーピーク社の株価は1500円前後を推移していましたが、現在は約3,000円を超えて伸びています。コロナが落ち着けばさらに屋外レジャーの需要拡大続くと考えられので期待できるのではないでしょうか。
3C分析
今回はスノーピーク社を3C分析で見ていきたいと思います。
Customer(市場・顧客)
国内アウトドアブームは約4年ほど前から言われ始めました。2020年は新型コロナウィルスの影響でアウトドア市場は4895億2000万円と前年比を5.3%もマイナスでしたがそれまでは市場も伸びています。米国のアウトドア市場は日本の約100倍もあると考えられています。
Competitor(競合)
スノーピーク社の競合は、海外も含めると有名なアウトドアメーカーである モンベル、パタゴニア、MSR、コールマン、アークテリクス、グレゴリー、など多くあります。製品としては差別化が図れているものもありますが正直難しいところです。以下にブランドを発信しながら別の体験(エクスペリエンス)を提供できるかが今後重要になってくるのではないでしょうか。
Company(自社)
スノーピーク社の強みは技術出来なつくる強みと、コアなファン多く、コミュニティとしてつながることが強みです。つくる部分では 、見た目と機能性を併せ持ったデザイン力で世界的にも人気です。コミュニティは地域に密着したり場所を提供したりなど体験も提供していることが強みです。アウトドア製品の中でも高級な製品なスノーピーク社ですが根強いファンも多くその人たちが発信側に回ってくれている傾向もあるのでプラス効果となっています。
まとめ
スノーピーク社は機関投資家の中でもあのひふみ投信が保有してることもで有名です。日本の宝の会社として投資をしているようです。今後も成長期待されるアウトドア市場に日本を代表する企業として海外でももっと活躍してほしいですね。