今回は高齢化社会に特化した人材サービスを展開する株式会社キャリア(6198)を簡単に企業分析をしていきたいと思います。
株式会社キャリア(6198)の事業全体像
キャリア社はシニア層をターゲットとして人材紹介を行っている企業です。
グループ会社もいくつかあり、シニアケア・シニアワーク領域を子会社かしています。
シニアワーク事業
シニアワーク事業ではシニア層向けにお仕事の紹介をしています。内容は様々で物流から軽作業、清掃からオフィスワーク・コールセンターなど様々あります。キャリア社の拠点も全国で展開しています。一般業務からスキル経験が優遇されるお仕事が多くあるようです。
シニアケア事業
シニアケア事業は 医療・福祉業界に特化した有資格者の派遣、紹介予定派遣、人材紹介サービスとなっています。人材不足が一番目立つ業界です。 マッチング率の高いサービスを提供しています。看護師・介護福祉士・ヘルパー・ケアマネージャーなど。
他 障害者雇用促進の事業開始しています。
業績について
今回はキャリア社の2021年9月期第1四半期算から見ていきます。
売上高は堅調に伸びています。営業利益は業務委託費や人件費増もあり減益しているようです。
売上比率は。シニアケア事業が半分以上しめています。過去からの伸び率もシニアケアの売上が大きいです。
シニアワーク事業では主にコールセンターの人材派遣が多いようです。その次にビルメンテナンス、ロジスティックスのようです。
シニアケア事業の内訳は介護派遣が半分以上をしめていて次に看護師派遣となっています。稼働人数がやや微増しているようです。
<株価>
※2021年5月時点
株価は2018年から大きく右肩下がりで500円前後と低迷しています。がここ最近株価が上昇傾向にあります。直近では年初来高値を更新しています。新型コロナウイルスワクチン接種における看護師の派遣をすることが決まりやや上昇しているようです。
3C分析
今回はキャリア社を3C分析で見ていきたいと思います。
Customer(市場・顧客)
人生100年時代とも言われていて、さらに超高齢化社会となる日本。そこでシニアの労働は必須になってくるでしょう。健康なシニア層が増えている為、まだまだ働きたい、働けるという方々は多いようです。市場としては日本はまだまだ今後伸びるでしょう。
高齢化社会では医療・介護の人材不足が問題とされています。年々不足となっているので医療・介護市場では人材は社会問題です。そもそも働きたいと思う方々も少ないのが現状。
Competitor(競合)
人材派遣会社は国内に非常に多いです。その中でも競合となるのは、パソナやマイナビミドルシニア、フルキャストシニアワークスなどがあります。どの企業も人材派遣・人材紹介としての認知度が高くそことの差別化がさらに重要になってくると思います。
Company(自社)
強みは、シニア層を専門的に事業を行っていることでしょう。介護施設に看護師・介護士派遣のシニアケアが主力としているのは特徴でもあります。リモートワークもできることから賃料の削減も行いコスト削減をしているようです。
まとめ
関連のテーマとしても出てくることが多いキャリア社。働き方改革や人生100年時代、医療支援など。株価の水準は低いですが、この分野は競合も多く強い為にサプライズ的な大きな材料は必要になってくるのではないでしょうか。