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個人投資家の退場率はどのくらい?退場しないための投資方法を教えます!

個人投資家の退場率はどのくらい? サムネイル

新型コロナウィルスというパンデミックをうけて、株式投資をはじめる方が増えているようです。
実際に証券口座の開設がいつも以上に多かったと聞きます。コロナ禍で大きく株価が全体的に下がりましたが現在ではむしろ伸びていて利益を獲得した人もいたでしょう。でも株価は乱高下をすることもあるのでその際に損失をした方もいると思います。今回は「退場」についてみていきます。個人投資家の退場率はどのくらいなのでしょうか?

殆どの人が1~2年で退場する?!

実際の個人投資家の8割、9割の人が約1、2年で退場してしまうという話もあります。退場というのは、投資による損失などにより、株式投資を辞めることを指しますが、統計データを見ても、多くの個人投資家は損失を出していることが分かります。

投資助言会社ヘッジファンドダイレクト株式会社が調査したものですが、その結果は以下のようなものです。

  • 投資家の7割は通算損益でマイナス。通算損益平均額はマイナス525万円
  • 投資信託の平均損益率はマイナス30.7%
  • 株式投資家の7割は失敗し、半値以下に

すべての金融商品を合算した通算損益で、利益を出している個人投資家は全体の20.6%に過ぎず、損をしている層が72.4%というデータもあります。投資で利益を出すためには、上位20%に入る必要があるのです。

ただ、投資にはいろいろなスタイルがあります。中長期のインデックス投資では1、2年では含み損になっていてもコツコツと投資額を積み上げていれば、それなりに利益を積み上げている方も多くいらっしゃいます。

以上のように損失を多く出して退場してしまうのでハイリスクな取引や短期的な利益を求める人も含んでいる証拠ではないでしょうか。

実際の長期投資・資産運用としてちゃんと投資対象を選び運用をしていれば退場率はガクっと下がりますので、自らのリスク許容度に合わせた投資を行うべきです。

負ける人の特徴とは?

他の記事でも記載しているかもしれませんが、やはり負けて退場してしまう投資家の傾向ですが、多くの個人投資家が少し儲かったら利益はすぐに確定する。

株を買って損失が出ても損切りができず、含み損を抱えた塩漬け株を抱え込んでしまうからでしょう。

なぜここまで個人投資家が負けてしまうかというと、ズバリ「感情のままに売買をするから」に他なりません。


行動経済学のプロスペクト理論においては、人間は以下の3つの特徴があるとされています。

  • 1.参照点依存性
  • 2.感応度逓減性
  • 3.損失回避性

1.参照点依存性

参照点依存とは、ある一点の数値が判断の基準になってしまう性質のことです。例えば、ある価格で株式を買った場合、購入時の株価からいくら上がったか下がったかを気にしてしまうケースは多いと思います。

ただ、実際にするべき行動は、株価を買う前にその企業の株価は購入時の株価で妥当かどうかを判断することです。

バリュエーションの際に割高であれば株価は下がりやすく、逆に割安であれば株価は下がりにくいことから、購入前の株価評価というのは非常に大切です。

2.感応度逓減性

こちらは、金額が多くなるにつれて感応度が減っていく性質です。

例えば、マイホームや車を買う場合を想像してみましょう。数百万円から数千万円の大きな買い物になる場合は、その際に付属する数十万円のオプションは軽視しがちです。

多くの企業はこの性質を利用し、大きな買い物の時に小さなオプションを幾つも付けることに成功しています。

株式投資においても同様で、大きくレバレッジをかけることのできる信用取引に手を出してしまうと、大きな損失にもかかわらずその金額を軽視してしまう場合があります。(その場合はもう手遅れである場合が殆どですが…)

投資の場合は金額が大きくなりがちですが、その場合であっても小さな金額を軽視しないよう理性的に投資していくことが大事です。

3.損失回避性

損失回避性とは、損失と利益を比較した場合に、損失の方が利益よりも精神的な振れ幅が大きくなる人間心理のことを言います。その振れ幅については、損失は利益の2倍程度と言われています。

10万円の利益を得たケースと10万円を失ったケースを想定した場合、金額は同じ10万円ですが、10万円を失った時の嫌な思いを打ち消す喜びを得るには20万円の利益が必要になることが研究で示されています。

株価が暴落した時に精神的なダメージを大きく受けたり、含み損を抱え続けたまま投資を続けることが、精神的にこたえたりするのはこのためですが、この性質があることにより、株価が暴落した時に手放してしまい、長期的な値上がり益を捨ててしまう場合が多くあるのです。

そういう意味では、保有している株式を売却する時のルールをしっかり定め、感情的な売買を行わないようにすることが必要です。

例えば、割安な銘柄に投資している場合はあらかじめ余剰資金を確保しておき、一定程度価格が下がった場合に買い増すといった運用にすることで、慌てず投資が可能となります。

まとめ

多くの個人投資家は、これまで紹介した感情的な罠にハマってしまい、投資の利益を得ることなく退場してしまいます。

そのような事態を防ぐためには、ギャンブルのように当たれば何倍にもなるような買い方ではなく、成長し続けていく銘柄にコツコツを長期的に投資をすることが大切だと思います。

また、株式市場も世界経済・企業は基本的には成長する為に動いているので長期的には勝率がプラスになる可能性が高いことから、個別株ではなくインデックス投資をすることも一つのやり方です。

株式投資を行い、退場しないためには短期での極端なリターンを求めずに長期的な視点で慎重に銘柄を選んでコツコツ投資をしてくことが重要でしょう。

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