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損切り(ロストカット)の決め方

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個人投資家にとって「損切り」は、永遠のテーマになってくると思います。株の世界では、投資家の9割の人が、含み損を抱えているといわれます。
損切りができていないということにもなります。損切りを徹底すれば、個人投資家が成功する確率がぐんと上がってきます。
ただそう簡単に損切りできないのが、投資です。今回は損切についてと損切り(ロストカット)の決め方についてです。

損切り(ロストカット)とは?

損切とは、言葉通り、損失を最小限にとどめるために、損失額の少ない段階で決済(株を売却)するという意味です。損切りの基本は損を切ることです。
株式投資の世界ではこの損切りができるかどうかで継続的に利益を上げられるかどうか
がかかってきます。損切りができないと、塩漬けになってしまったり、最悪の場合株式市場から退場しなければならない場合もあります。
損切りをすることで大きな損失を防止することになります。ではなぜ損切りが簡単にできないのでしょうか?

人間の期待心が邪魔をする

損切りできない大体の理由が「精神的」なものです。
人間は物事を自分の都合よく考えてしまいがちです。これは株式投資につきものです。
「今売却して上昇したらどうしよう…」
「十分下落したから、上がるはずだ!」

などなど。期待する心が邪魔をしてほとんどの投資家は、うまく損切りできないのです。
長年投資をしている個人投資家でも「わかってはいるけど…」というパターンが多いのです。いわばこの心のコントロールができるようになると投資の成績が良くなってきます。

損切り(ロストカット)ルール

では損切りを徹底するにはどうすればいいのでしょうか?
それがルール化してしまうということです。損切りのルールを決めて
【その基準になったら決済する】というものです。
【何がなんでも決済する】という決心が必要です。それでないと結局損切りできない状態で失敗します。損切り後に値を戻す可能性もありますが、売却した時点で【次】への意識をすることが大切です。

損切りの目安

損切のルールは各投資家でバラバラですが、世界的に有名な投資家は損切りラインを

マイナス7%~マイナス10%に設定している方が多いです。
後は自分の資産や投資スタイルに合わせて自分自身の損切りルールを決めていくといいでしょう。

例えば5銘柄に投資をしていて、3銘柄がそれぞれマイナス10%で損切しても
他2銘柄合わせて+35%になれば利益ができます。損切りをすることで最小限の損失に抑えて上昇する銘柄は少し放置をすることで最終的に利益を出すことができます。3敗2勝でも最終的に勝てる投資家になることはできるのです。そして分散して投資をすることは大事です。

まとめ

決めたルールのラインで損切りできるかどうかが、株式投資初心者が極める最初の1歩かもしれません。それが今後株式投資で利益を上げられるかどうかの分かれ目になるでしょう。どうしても上手くできなさそうな人はその日の取引をノートなどにアウトプットするといいでしょう。
その反省が形となって残っていくと、いざ取引する際に見ることで精神的におさえられるかもしれません。

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