企業分析

企業分析-日本マクドナルドホールディングス株式会社(2702)

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本日は創業2021年で50周年を迎えた誰もが知るマクドナルドを運営する日本マクドナルドホールディングス株式会社(2702)の企業分析を簡単にしていきたいと思います。

日本マクドナルドホールディングス株式会社(2702)の事業全体像

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日本マクドナルドホールディングス社は。ハンバーガーチェーン店「マクドナルド(McDonald’s )」を運営しています。創業は1971年で銀座に1号店をオープンしています。元々マクドナルドは米国で展開していたものを日本に取り入れたものとなります。

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日本全国に店舗があり、2021年時点で約2900店舗を構えています。また2021年で50周年を迎えています。日本国内の外食産業としてのチェーンとしてはトップクラスとなっていて、さらにハンバーガー市場では60~70%とシェアを奪っています。

「てりやきバーガー」「ビックマック」「てりたま」「マックシェイク」「ハッピーセット」など愛される商品が多いです。ここまで大きくなったのは美味しさや価格だけではなく、ビジネスモデルにあるでしょう。マクドナルドは基本的にはフランチャイズモデルをとっていて、ある意味不動産ディベロッパーの側面を持っています。

マクドナルドのブランドやシステムを貸すというモデルで、 日本マクドナルド側で出店予定地の土地、建物、設備を取得します。 その後フランチャイジー(出店経営者)と賃料契約を締結します。そのほかにロイヤルティーも受け取っている為、本体は安定程な収益となるのです。

フランチャイズ出店に向けての教育研修も充実していて ~12ヵ月間以上の研修で、経営に関する知識や店舗運営で必要なスキルなどを習得します。 契約年数は10年、ロイヤリティは3% 加盟金は250万円(税別) となっているようです。

このフランチャイズの伸びがマクドナルドの収益の中心となっています。

デリバリー

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コロナ禍でフードデリバリーの需要拡大があり、日本マクドナルド社もデリバリー対応店舗数を増やしています。自店舗で行う場合もUber Eatsや出前館でもデリバリー可能となっています。コロナ禍で客数は落ちたものの、ファミリー層の利用が増え、客単価が伸び売り上げも伸びているようです。

デジタル・未来型店舗体験

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DX(デジタルトランスフォーメーション)分野も力を入れています。特にモバイルオーダーの割合も増えていて事前にスマホアプリから注文をし受け取りに行くという仕組みです。

業績について

今回は日本マクドナルドホールディングスの2020年12月期通期決算説明会資料から一部お借りしてみていきます。

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全店舗の売上は右肩上がりに伸びています。年平均+6%伸びています。営業利益の方が伸びているいい傾向に。年平均で+18%伸びています。仕入れのコスト管理を徹底しているので営業利益が伸びているようです。

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実績ハイライトを見てみると既存売上は21四半期連続で伸びているようです。1店舗あたりの月商平均は約1600万円となっています。コロナ禍でも上場来最高を更新しているのでさすがですね。

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売上の内訳は、直営店は半分以下で、ほとんどフランチャイズ店舗売上となっています。

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日本マクドナルド社は株主優待目的で保有をしている個人投資家の方も多いです。 食事券があり100株で「バーガー」、「サイドメニュー」、「ドリンク」など、3種類の無料引換券が1枚になったシート6枚もらえることができます。好きなものが選べるというのが人気です。

<株価>

企業分析-日本マクドナルドホールディングス株式会社(2702) 株価

※2021年6月時点

日本マクドナルドホールディングス社の株価は、あまり大きく変動しない銘柄として言われています。その理由としては優待目的で保有している投資家が多いからとも言われています。ただコロナ禍で一時落ちましたが、そこから外食業界の中でも売り上げが良いということで伸びています。

3C分析

今回は日本マクドナルドホールディングスを3C分析で見ていきたいと思います。

Customer(市場・顧客)

マクドナルドはファストフードの分類になりますが、日本国内のファストフードの市場規模は約1兆円と言われています。このファストフード市場の競争は激しくフライドチキンやドーナツ、牛丼、うどんなどの様々なジャンルのお店も含めれてきます。ただその中でもマクドナルドはガリバー的な存在となっています。

Competitor(競合)

同じハンバーガー業界とモスバーガーやロッテリア、フレッシュネスバーガーなどになります。最近は現代のバーガースタンドと言われているShake ShackやKUA`AINAなど規模は大きくないですがハンバーガー店が増えています。ただマクドナルドの価格・美味しさや客層などを考えると家族向けのファミリーレストランや休憩の視点で考えるとカフェなども競合となってきます。

Company(自社)

まずは圧倒的な認知度でしょう。そして考えつくされたオペレーションや品質などのノウハウが強みです。ハンバーガーの味は美味しいですが、マクドナルド以上に美味しいハンバーガーはあります。ですが、マクドナルドは美味しさだけではなく、ちょっとした休憩場所や家族でランチなどといった付加価値があり根付いている部分も強いです。スタッフの教育面もハンバーガー大学での授業や店舗でのOJT等を通じて、全国約14万人のクルーに対するトレーニングができるノウハウがあるのも特徴です。

まとめ

株式投資の観点では新興株のように大きく急上昇して伸びていくとはもう考えられませんが、株主優待や配当など安定して利益を出すにはいい銘柄かもしれません。株主優待がとてもいいですね。

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