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新興市場の特徴と個人投資家の注意点とは?

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株式市場はいくつかに分かれています。上場企業の中でも大企業が存在する「東証一部」その下の「東証二部」そして「マザーズ」「JASDAQ」「セントレックス」「Q-BOARD」「アンビシャス」。それぞれに上場審査基準があります。
どのように区分されているかというと、東証、名証では一部に大企業、二部に中堅企業が上場、新興市場にはベンチャー企業を中心とした新興企業が上場しているイメージです。

一般市場と呼ばれるメインマーケット(一部・二部)と、新興市場と呼ばれる市場(マザーズ、JASDAQなど)に各取引所が設けている新興企業向けの市場があります。

新興市場の特徴

新興市場は、今後成長性の高いベンチャー企業を中心としています。その為上場審査では、企業の成長性が重要なポイントとなっています。その為利益をしっかりと出していることよりも成長性が高ければ良いのです。その為、企業が赤字でも上場可能な市場、や場合があります。厳しい条件はなく、上場時の時価総額が10億円以上であれば、純資産額、利益額に規定はないのです。全国の新興市場は以下の通りです。
では新興市場の特徴をいくつか解説をしていきます。

発行済株式数が少ない

新興市場の特徴の1つに、新興市場の銘柄は、発行済株式数が比較的少ないという特徴があります。
時価総額も大きくない銘柄が多いです。会社の規模がまだまだ小さいといえます。
発行済み株式数が少ないと流動性が低くなるので、うまく決済ができない可能性があります。
また株価の乱高下もあるでしょう。ただ、その分株価が数倍になる可能性を秘めています。

個人投資家の参加が多い

新興市場は東証一部に比べると機関投資家の参加は少ないです。むしろ個人投資家の割合が多いといわれています。新興市場は爆発的な株価の伸びが期待できるのでそこに期待を持った個人投資家が集まるようです。機関投資家はバランスよく投資をしていくので、
業績が安定する大手企業に投資をしていきます。

個人投資家の注意点

個人投資家が新興市場に投資をしていくうえでの注意点を上げていきます。

流動性が低い

上記にも触れていますが、新興市場は発行枚数が少ないので流動性が低いです。
その為損切りしたくてもできない、利確したくてもできないという可能性があります。
各個人投資家には売買のルールがあると思いますが、そのルール通りに取引はできないことになります。

意図的に株価を動かす人

新興市場には、意図的に株価を動かす人がいる可能性があります。
そこまで良い会社ではないのですが、突然株価が動き出し上昇。それにつられて他も買い始めた途端に急落するなど…。もちろん頻繁に起こることではないですが、中にはそのような投資家がいるようです。
特に仕手株と呼ばれるようなものです。巨額の投資資金があり、銘柄の価格などを意図的に操作されている銘柄ですね。

ただ本来の成長性がある企業に投資するという観点でいうと新興市場はベンチャー企業が多いので投資としては面白いと思います。新興市場に投資をするのであれば、上記を意識しながら行うといいと思います。
爆発的に株価が伸びるかもしれません。10分の1になる可能性もありますが…。参考までに。

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