サイトアイコン 株式投資をゼロから学ぶ「株ゼロ」

企業分析-株式会社ヘッドウォータース(4011)

企業分析-株式会社ヘッドウォータース(4011) サムネイル

今回は先日2020年9月29日に上場し大きく公募価格を上回り話題となったAIのシステム開発を通して解決をめざす、株式会社ヘッドウォータースについて解説をしていきます。

ヘッドウォータース(4011)の事業全体像

ヘッドウォータースは企業の経営課題をITやAIのシステム開発を通して解決する
ソリューション事業を行っている企業です。業務改善や経営課題を解決するためにITやAIを用いてサービス提供をしています。事業内容大きくAIソリューション事業としてあり細かく4つに分かれます。

AIインテグレーションサービス

AIインテグレーションサービスでは現状の顧客業務を分析し、AIによって活用できる部分はどこにあるのかを
考え実証をしていくサービスです。実際にAIを導入後の運用までを行っていきます、
顧客ビジネスを熟知した上でAIエンジンのみならず、周辺システムごとソリューションを提供します。
業務効率化のためのAI導入と、その効果を最大化させる事が目的です。
AIのアルゴリズム自体はMicrosoftやGoogleの様なAIプラットフォーマーが提供するサービスを活用をします。

<具体的なサービス>

デジタルトランスフォーメーション(DX)

デジタル化を通じて、先々のAI利用をも可能にするシステム開発です。顧客企業のIT化を支援し、企業のデジタル化を推進するのが目的です。ターゲットとしてはこれからAI化をしていく企業です。
AI活用を見越したデータの蓄積及び解析、これらのサービスを顧客の必要に応じて提供していきます。

<具体的なサービス>

プロダクトサービス

AIプロダクト「SyncLect」や「PocketWork Mate」等を提供し、顧客の経営課題を解決するサービスです。
AIプロダクトの主な顧客は小売業ですが今後飲食や医療分野にも広げていくようです。
自社プロダクトでもあり、おそらくストック型ビジネスになる為企業としての安定した収益基盤になっていくでしょう。

<具体的なプロダクト>

OPSサービス

インテグレーションサービスの保守運用サービス。システムをより有効に活用できるよう継続的に機械学習を実施。機械学習により運用の自動化効率化を行っていきます。
AIが組み込まれた保守サービスにより、自動的に不具合を検知・対応するサービスです。
インテグレーションサービスで開発したシステムの改善、保守。

<具体的なサービス>

業績について

まだ上場して間もないので決算資料はありません。サイトから抜粋をしてみてみます。

売り上げ利益は右肩あがりです。

各期の売上高に占める上位企業への依存度は高いようです。大口案件が売上計上されているようです。継続的な取引で大きく依存している企業は今のところないようです。

同社のビジネスモデルは労働集約型から知識集約型に移行しつつあり安定した収益をまず目指しているようです。

3C分析

今回は3C分析でヘッドウォータースを見ていきます。

Customer(市場・顧客)

日本は少子高齢化の進行が進行していて人手不足はどこの企業も重要な課題です。それにともないDX化・AI活用は急務となってます。市場としては2022年で1兆円を超える市場(AI市場)になっていると予想されています。
画像認識・音声認識・決済ソリューションなどデジタル化は大きく進んでいます。また新型コロナウィルスにより
デジタル化が大きく進んだと言っても過言ではないでしょう。さらにAI業界は注目されています。市場としては問題ないでしょう。

Competitor(競合)

AI開発となると PKSHA TechnologyやHEROZなどになりますが、ただ分野が少しことなり導入するコンサルなどは行っていません。
AIコンサルティングと株式会社富士通総研、日本アイ・ビー・エム株式会社、アクセンチュアなどになってくるでしょう。

Company(自社)

自社のAI製品やシステムの運用保守等も手掛けているのが強みではあります。人型ロボット Pepper 向けのアプリケーション開発を開始したことでAIの研究や、AIのロボットへの実装に取り組み、現在は幅広い顧客の業務システムにAIを利用したソリューションを可能になっている。AI 導入の提案、業務分析、実証実験、システム開発、追加学習、システム運用という一連のプロセスをワンストップで提供していることが強みです。

まとめ

ヘッドウォータースはIPOでとても注目された企業です。
公募価格の1,090%(11.90倍)で初値は着地しました。新型コロナウィルス
の影響でDX・AIがより注目されています。株式市場でも注目されているテーマと言えます。
企業としてはAIをすぐ導入することやDXの移行は検討しているが上手く移行できないケースも多いでしょう。そうなるとコンサルティングの力が必要となってくるのでニーズはあると思います。今後注目していきたいと思います。

あわせて読みたい

モバイルバージョンを終了