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企業分析-株式会社ZOZO(3092)

企業分析-株式会社ZOZO(3092)  サムネイル

今回は、東証一部に上場しているあの人気ECサイト「ZOZOTOWN」 を運営する株式会社ZOZOについて簡単に企業分析していきます。ちなみに株式会社ZOZOは、2018年に株式会社スタートトゥデイから株式会社ZOZOに社名を変更しています。

株式会社ZOZO(3092)の事業全体像

ZOZO社は、主にファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する会社です。前社長 前澤友作さんを知る方は多いと思います。 前澤さんが起業しここまで大きくなった企業です。2019年に前澤さんが退任しソフトバンクグループ傘下のヤフーがZOZOの株式を50.1%取得し子会社化しました。よって現在は、ZOZO社はソフトバンクグループの1社となっています。 ZOZO社は大きく以下の事業展開をしています。

ZOZOTOWN事業

「ZOZOTOWN」

日本最大級のファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の運営です。1,404ショップ、7,953ブランドの取扱い。商品数は常時83万点以上あると言われています。ビジネスモデルとしては、ZOZOTOWNがブランドの代わりにインターネット上で商品を売って、手数料をもらう仕組みとなってます。「受託販売」と呼ばれるものです。

会員数は女性の方が多く、年齢も20代~30代と若い層に人気があります。

1人あたりの平均購入金額はだいたい3,000円ぐらいのようです。ハイブランドを購入するおではなく手ごろな洋服をちょこちょこ購入するという様子です。

年間ではだいたいアクティブな会員だと40,000円ほどの購入になっています。

出店数は徐々に伸びています。一時期ZOZO離れが報道され有名ブランドがZOZOから手を引く動きが目立ちましたが、社長変更は傘下に入ったことで現在は落ち着いたようです。

「WEAR」

日本最大級のファッションコーディネートアプリ「WEAR」。コーディネートを投稿したり、着用アイテムなど多彩な条件から検索できるアプリとなってます。一般人だけではなく有名人タレントも参加してます。アプリダウンロード数1,500万超えています。アプリ内に広告枠を設けて広告収入を得るようにしています。

ZOZOUSED

ブランド古着を中心とした7220ブランドの古着を取扱うファッションモールを運営しています。古着の買取サービスも行っています。

PB事業

「ZOZO(ゾゾ)」

プライベートブランド「ZOZO(ゾゾ)」。ZOZOTOWN内で購入することができます。Tシャツやジーンズ、ソックス等ZOZOブランドとして販売をしています。イテムの特性に合わせて、マルチサイズまたはカスタムオーダーでのサイズ展開を行っています。体型計測デバイス「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」もこちらの事業。

MSP事業

ZOZO社の多サイズ展開のノウハウ・販売力、及びZOZOTOWN出店ショップの企画力を活用し、ユーザーが求める当該ショップ商品の一部についてマルチサイズ生産を行い、ZOZOTOWN内で販売する事業。

BtoB事業

各アパレル企業の自社ECオンラインショップのサイト開発・運用を受託。受託数54件。ZOZOTOWNのノウハウがあるからこそ行えるコンサルティング的サービス。

業績について

今回はZOZO社の2021年3月期第2四半期の決算説明会資料から見ていきます。

売上高は順調に伸びています。 利益も右肩上がりです。

業績が好調の為1株利益も上昇しています。

<株価>

ZOZO社の株価は一時4,500円台としていましたがZOZO離れが深刻になりそこから下げていました。ただ前澤さん退任後とコロナ禍が追い風となり一時3,000円前後まで回復しています。

3C分析

今回はZOZO社を3C分析で見ていきたいと思います。

Customer(市場・顧客)

ファッションEC市場は1.6兆円程とされています。ファッションの小売り市場の成長はなく横ばいが続いていますが、 ファッション小売市場全体に占めるEC市場の割合(以下、EC化率)は、欧米では20%前後になっている中、日本においては未だ13%程度と言われています。新型コロナウィルスにより通販でモノを購入することがより当たり前になってきたので小売業としてもEC化は必須になってきています。今後より成長する可能性は十分にあります。

Competitor(競合)

大きくECサイトとして競合を考えるのであれば、Amazon・楽天・ヤフーショッピングとなります。ただ比較すると出店側のモデルも異なります。Amazonは自社倉庫を持っていますが楽天などはもっていません。ZOZO社はそこが国内大手ECサイトと比較しても強いところでしょう。 ただアパレルとなるとユニクロなども競合として考えないといけないかもしれません。

Company(自社)

ZOZO社の強みは、国内では若者に圧倒的な認知度があります。とりあえずZOZOで服を見ているというのが習慣化している人もいるようです。また出店側のメリットとしても在庫管理や発注、マーケティングを行わなくてよいので手数料を払ってまでも出店したくなります。自社で倉庫を持ち、物流周りも代わりにZOZO社が行ってくれるのは付加価値が高いです。

まとめ

社長交代し、ヤフーの傘下に入ってから株価含めて落ち着いたZOZO社ですが、今後どのような展開をしていくのでしょうか?ヤフーの経済圏を利用できるのは国内においてとても大きいでしょう。ただZOZOブランド(ZOZOスーツなど)で大きくこけている印象もあります。そこをいかにに巻き返せるのか。今後が楽しみです。

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