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企業分析-グリー株式会社(3632)

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今回は2008年に新規上場しソーシャルゲーム界の国内上位にあたるグリー(GREE)株式会社の企業分析を簡単にしていきたいと思います。

グリー株式会社(3632)の事業全体像

グリー(GREE) 社は、スマホゲーム・ソーシャルゲームを開発販売している企業という印象が強いですが、事業は大きく5つの事業があります。

ゲーム事業

ゲーム事業では様々なタイトルのスマホゲーム・アプリを開発販売、運営をしています。基本的にはGREE Platform、App Store、Google Playで利用し遊べます。

※ゲームタイトル一部。

基本ゲームは無料でプレイすることができますが、有料課金がありユーザーはゲーム内で課金をすることがアイテムなどを強くできたり、使用制限を増やしたいなどすることができます。

年間に新作を2~3作をリリースしている状況です。

国内だけではなく、海外にもゲーム事業は広がっています。

中国や香港、北米や欧州まで幅広い国や地域でスマホゲームをリリースしています。 主力のゲームは『シノアリス』海外配信が好調のようです。

ライブエンターテイメント事業

ライブエンターテイメント事業では、 バーチャルライブ配信アプリ「REALITY」の運営やバーチャルライブ制作のXRエンターテインメントのライブエンターテインメント事業を展開しています。

XRエンターテインメントとしては、 仮想空間内で行われる音楽ライブ、展示会、上映会などを実現するためのカスタマイズ可能なクラウドソリューションを提供しています。 VTuberで事業を起こしたいクライアント企業に支援も行っています。

ちなみにグリー社はこのライブエンターテイメント領域に100億円規模の投資計画を発表しました。今後のこの事業に力を入れていくようです。

広告事業

広告事業ではスマートフォンに特化したマーケティングのサポートを行っています。また広告の解析なども行いデジタルメディアを支援しています。

メディア事業

メディア事業では、おでかけメディアの「aumo」や 大人の女性向けに、ファッション情報やコーディネートの動画マガジン「MINE」などを運営しています。基本的な収益は広告やタイアップ記事、純広告などになってくるでしょう。

投資事業

投資事業ではグリー社のネットワークを生かして企業・事業への投資活動をしています。国内企業だけではなく、インドなど海外企業にも積極的に投資をしています。子会社に 「グリーベンチャーズ」があり、アーリーステージのスタートアップへ投資しています。

業績について

今回はグリー社を2021年6月期第1四半期決算説明会資料から見ていきます。

1Qだけ単体で昨年の比較するとやや売り上げは下がるものの、経常利益ともにプラスになっています。巣ごもり関連としてもスマホゲーム、メディアが追い風となっているようです。

ただ全体的に右肩下がりな印象です。スマホゲーム市場は特に国内は成熟していて一時バブル的な勢いを見せてましたが今は落ち着いてしまっているのではないでしょうか。

<株価>

株価はコロナ禍で一時400円を下回る低い株価でしたが、それから回復し今は600円となっています。新規上場時はITバブル時代でもあり10,660円と大きかったです。

3C分析

今回はグリー社を3C分析で見ていきたいと思います。

Customer(市場・顧客)

2018年のスマホゲーム市場は1兆850億円となっていて2019年は 1兆1,380億円とやや伸びました。2020年も同じぐらいの市場の伸びではないでしょうか。最近は海外のスマホゲーム会社も参入が多くより国内市場は厳しくなっている状況にあると思います。

また最近は eスポーツが注目されています。スマホゲームでの競技ゲームはあまり少ないので影響は限定的だと思います。

VTuberの市場はまだ若い市場です。今後まだ未知数な市場ではありますが、競合の参入が続いています。

Competitor(競合)

国内スマホゲーム会社は非常に多くレッドオーシャンでもあります。 DeNA・サイバーエージェント・コロプラ・ガンホー・ミクシィ・ エイチームなど。

ただスマホゲーム業界にいかにヒット作品をつくるかになってきます。その為市場も成熟し次の収益の柱を探しているのが現状でしょう。

Company(自社)

グリー社は、スマホゲームは継続して企画開発販売をしていくと共に新しい、 VTuber事業に力を入れていってます。 バーチャルキャラクターで必要な技術面から3Dキャラクターを魅せる部分やキャラクターの育成や運用などはスマホゲームを開発運営してきた部分のノウハウがあるので強みの部分となるでしょう。

まとめ

スマホ市場は成熟してしているので、株価も大きな伸びはなくじりじりと下がっていっていますが、新しい市場である VTuberなどの仮想空間でのビジネス活用にどのくらいの商機を生み出せるのかが今後重要になってくるのではないでしょうか。また投資事業でも今後大きな収益を上げられる可能性もあるでしょう。

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