企業分析

企業分析-RIZAPグループ株式会社(2928)

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今回は結果にコミットする。のキャッチフレーズでおなじみのパーソナルジムを運営するRIZAPグループ株式会社(2928)の企業分析を簡単にしていきたいと思います。

RIZAPグループ株式会社(2928)の事業全体像

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RIZAPグループ社はトレーニングジムの「RIZAP」やダイエット食品・健康食品・美容・アパレルなど様々な分野で子会社です。積極なM&Aにより子会社を増やしました。元々トレーニングジムを運営する前は健康食品の通販販売を行っていました。

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今は大きく3つの事業・領域で事業を展開しています。「ヘルスケア美容」「ライフスタイル」「インベストメント」です。共通する部分は「自己実現」を軸としてサービスなどを展開しています。

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今RIZAPグループ社は、コロナ禍もありECに力を入れています。そのECの比率も上がってきています。

ヘルスケア美容領域

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ヘルスケア美容領域では、主軸となるトレーニングジムの「RIZAP」や 「RIZAP GOLF」等のRIZAP関連事業の運営、体型補正用下着、美容関連用品・化粧品・健康食品の販売等を行っています。

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トレーニングジムの「RIZAP」はCM効果や話題もあり認知度は高くなりました。最近はコロナ禍の影響で非接触でもトレーニングできるようにしています。費用も他のプライベートジムよりも高く全16回で 298,000円(税込 327,800円〜)となっています。60歳以上のシニア向けプログラムや法人向けのプランなどもあります。

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最近は 「RIZAP」ブランドでダイエット商品を企画販売をしています。コンビニでも買えるので話題となっています。

ライフスタイル領域

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ライフスタイル領域では、エンターテインメント商品等の小売およびリユース事業の店舗運営、インテリア雑貨、アパレルおよびアパレル雑貨、スポーツ用品の企画・開発・製造および販売、住宅・リフォーム事業など様々な事業領域となってます。M&Aした企業が多く経営再建をしている企業もあり課題となっています。ジーンズメイトやB&D・WonderGOOなど有名企業を傘下に置いています。

インベストメント領域

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RIZAPグループ内の投資事業および再建を加速させるため取り組みなどをおこなっています。

業績について

今回はRIZAPグループ社の2021年3月期決算説明会を一部お借りして見ていきます。

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グループ全体のではライフスタイル分野が売り上げの半分を占めています。

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コロナ禍の影響も受けているためトレーニングジムが苦しい状況です。

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ただRIZAPの会員数は何とか伸びていて現在では16.3万人の累計会員数となっています。

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RIZAPの店舗数はコロナ禍も影響もあり統廃合をおこなっているようです。海外でも数店舗出店をしています。

RIZAPグループ社は2016年ぐらいから積極的に経営不振の企業を買収して短期間で改善して成功させる経営統合をしていきました。その数25社。ただその戦略がうまくいかずに失敗となりました。そのため株価は大きく下落しました。負ののれん代を活用した利益のかさ上げやあまりにも業種が異なった企業を買収し短期間で改善できなかったなどが要因となりました。

<株価>

企業分析-RIZAPグループ株式会社(2928) 株価

※2021年7月時点

株式分割を行ったこともあり、現在は200円前後と低位株となっています。今後伸びる可能性はあるのでしょうか。

3C分析

今回はRIZAPグループ社は3C分析で見ていきたいと思います。

Customer(市場・顧客)

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RIZAPグループ社の事業の軸である自己実現産業は現在19兆円あると考えています。自己実現とは「健康になりたい」や「自分に自信を持ちたい」「自分を好きになりたい」などという想いです。それぞれヘルスケア・生活雑貨・学習・ああれる・美容などを含めるとそのぐらいの規模となっていてさらにグローバルだと250兆円もあると考えられています。

Competitor(競合)

競合は主軸であるパーソナルジムを見ていきます。ここ数年でパーソナルジムはとても増えました。個人で行っている方も多いのがこの業界ですが、 RIZAPとよく比較されるのは24/7Workoutやes threeなどがあります。店舗数では24/7Workout の方が多く、費用は es threeは抑えられます。

Company(自社)

RIZAPの強みは、まず認知度でしょう。CMも継続して配信していますし、芸能人の起用で話題となっています。またマニュアルやトレーナーの育成も徹底しているために、「質」はとても良いかと思います。金額が高くても入会する人が多いのは良いサービスを提供しているからでしょう。

まとめ

グループ全体でみるとやはりM&Aの失敗がまだ尾を引いています。少しづつするスリム化になってきているのでやや改善傾向も見られます。結果にコミットする企業として回復してほしいです。

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