早いもので2021年が終わり、2022年が始まりました。
昨年は、オリンピックや新型コロナ、首相交代など激動の年だったと思います。2022年もイベントが盛りだくさんかとは思いますが、年末年始の時間を使って投資の勉強を続けていくことが重要です。
今回は、株式投資をする上で非常に有益なオススメ書籍を紹介していきたいと思います。
投資の基本を学ぶ
知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ
企業買収に関わっている著者が、企業のファンダメンタルズを使った中長期投資の方法を語った本です。
会社の価格と株価の比較、企業価値の出し方などとても参考になります。市場価値と本質的価値のギャップを見つけることが投資の肝ということがよく理解できる本です。
臆病者のための株入門
作家の橘玲氏が株式投資について語っている本です。具体的なノウハウがわかるというよりは、株式投資というものの仕組みや世界観、考え方が学べる内容になっています。
また、アクティブ投資とパッシブ投資(=インデックス投資)についての比較も行われており、投資法に悩まれている方にとっては学びがある書籍です。
難しいことは分かりませんが、お金の増やし方を教えてください!
著名な経済評論家である山崎元氏の書籍です。初心者にお勧めする具体的な運用商品を紹介していたり、年代やライフステージに応じた投資方法の解説もされています。
そもそも投資ってどうすればいいんだろうと悩まれている方にはピッタリの内容となっています。
インベスターZ
こちらは「ドラゴン桜」で有名な漫画家が書いた本です。オススメ書籍の中で唯一の漫画です。
ストーリーは投資部に所属した高校生が数々の投資を手がけていくという一見荒唐無稽なものですが、その中で日本経済の仕組みや歴史、株式投資や不動産投資、為替など様々な事柄について学べる内容となっています。
活字が苦手な方でも入り込みやすい漫画形式ですので、株が好きな方だけでなく経済全般に関心のある方におお勧めできる作品です。
企業分析を学ぶ
機関投資家だけが知っている「予想」のいらない株式投資法
外部の資金を預かって資金を運用する機関投資家の方が書いた書籍です。
個別株投資をするにあたって、どのように基準を設けて選定していくのかをプロの視点からわかりやすく説明されています。
初心者でも理解できる分かりやすさがありながらも、専門性に富んでおり、基礎的なことを身につけた方にはとても学ぶが多いものと思います。
四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方
四季報を20年以上読み続けている投資家が書いた本です。株価が10倍・100倍になる企業を四季報から見つけるには、どうすればいいのかが説明されています。
重要なのは、増収率・利益率・オーナー経営者・上場時期の4つとしています。詳しくは是非本書をお読みください!
千年投資の公理
企業というものは、常に他者との競争に晒されていますが、その中には競争を避けつつ高い利益を出す企業が少ないながらも存在します。
本書においては、競争を避ける経済的堀(ワイドモート)を4つのパターンに分けて解説しています。定性的な銘柄の判断基準も書かれており、銘柄選択において非常に参考になる良書です。
バリュエーションの教科書―企業価値・M&Aの本質と実務
企業買収に関わった方の書籍です。一見、株式投資と関係が薄そうなM&Aですが、本質的には変わりません。
この本においては、企業価値の算定方法だけでなく、PBRやPER、ROEの本質的な意味、関係性が語られており、一見無機質な指標が実感を持って理解できる内容となっています。
初心者向けの内容ではありませんが、個別株を本気でやる方にとっては大変有益な内容になっています。
著名投資家から学ぶ
バフェットからの手紙
言わずもがなですが、世界一の投資家であるバフェット氏の本です。バフェット氏がどのように考えて投資をしているのかが書かれています。
この本に書かれている内容がそのまま使えるわけではありませんが、彼の考え方を咀嚼し自らの考え方に落とし込むことは間違いなく役に立つと思います。
ピーター・リンチの株で勝つ
ピーター・リンチは全米ナンバーワンファンドマネージャーと言われた株式投資における伝説的人物です。
彼は「プロが買っている株は無視しろ」、「株で儲けるのに市場全体の予測をする必要はない」と率直なアドバイスを書いています。
本の内容はアメリカ市場を前提としていることから、日本市場にそのまま落とし込めることだけではありませんが、情報収集の仕方・有望株の探し方・売買のタイミングなど、非常に役に立つ情報ばかりです。
ピーター・ティール〜世界を手にした「反逆の起業家」の野望
ペイパルの創業者であるピーター・ティール氏の評伝です。彼は実業家であるだけでなく、早い段階からフェイスブックに目をつけ、多額の投資を行ったベンチャー投資家でもあります。
株式投資は全員と同じ行動をしては勝てません。究極の逆張り思考と言われる彼の思考を覗いて参考にしてはいかがでしょう。
投資で一番大切な20の教え
世界最大級の資産運用会社であるオークツリー・キャピタルの創業者による投資哲学が書かれた本です。
彼は長年に渡り、顧客に投資に関するレターを送り続けていますが、それを纏めたのが本書となります。
バフェット氏がこの本を大絶賛し、社内で配ったとの逸話があるほど内容はお墨付きです。
具体的な銘柄分析法はありませんが、投資に関する考え方や気の持ち方など、マインドに関する情報が多いですが間違いなく読んでおくべき本だと断言できます。
エンジェル投資家 リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか
まだサービスすら出していない起業したての企業に投資をする投資家をエンジェル投資家と言います。
著者は、今やライドシェアサービスの最大手となっているUBERへエンジェル投資を行い、1万%のリターンを生み出した伝説的なエンジェル投資家です。
日本ではなかなかユニコーン企業は出ないと言われていますが、アメリカではどのようにスタートアップ企業が大きくなっていくかを見る上で大変参考になります。
経済全体を学ぶ
現代経済学の直観的方法
資本主義とは何か、インフレとデフレのメカニズム、貿易はなぜ必要なのか、貨幣とは何か、など分かりそうで分かりにくい経済の仕組みについて解説している良書です。
これを読めば、日ごろ流れている経済ニュースも実感を持って理解できること間違いなしです。
弱い日本の強い円
実際に起こった事例を交えながら、「財政赤字拡大で円安に」「人口減で円は売り」「為替相場は国力を反映する」など、市場に溢れる誤った解説を一刀両断し、為替相場をしっかり理解するための基本を解説しています。
刊行から時間が経っていることもあり、書かれている事例もやや古いと感じることもありますが、為替の本質的な内容を理解する上では、いまだにお勧めできる書籍です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、株式投資をする上で有用な書籍をまとめて紹介しました。
投資の基本から、考え方、さらにはマクロ経済や為替など内容は幅広く取り上げましたが、いずれも株式投資にプラスになることは間違いなしだと確信しています。
お正月休みや連休の読書に是非ご活用ください!