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株価と為替の関係性について

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毎日のようにニュースを見てると流れる日経平均株価と為替レート。
特に円高やら円安やらと聞くことが多いと思います。わかっているようでわかっていない為替。今回は株価と為替の関係性について解説をしていきます。

為替とは?

株価がどのように為替の影響を受けるのかをご存じでしょうか?そもそも為替とは、通貨同士の交換レートを指します。海外旅行を経験されている人であればわかると思いますが
両替するたびに現地通貨を多かったり少なかったりします。
これは日々為替が動いているのです。

メジャーなところでいうと、円とドルです。
1ドル=110円だったものが、1ドル=105円になれば、為替が円高と言います。
今まで1ドルを110円で買っていたのが105円で買えるようになった状態であり、
ドルの価値が下がった(ドル安)、逆に言えば、円の価値が上がった(円高)ということです。
よく円の方が安くなったので円安と間違えてしまいますが、ドルの価値が下がっていることに注目するべきでしょう。

なぜ株価と為替は連動しているのか?

ではなぜ為替が変動すると株価にも影響があるのでしょうか?
日本の代表的な指数として日経平均株価があります。
これは日本に上場している225社の株価平均ですが、その上げ下げで
「円高に伴い株価が下落」、「円高一服で株価が下げ止まり」などと表現されたりします。
これは為替の影響で各企業の利益が増えたり減ったりするからです。将来の利益が増えるか、減るかと予想している投資家たちの売買が盛んに行われます。
個別の企業の多くの業績が為替に関係しているのです。

円高で日経平均株価が下がる?!

基本的には円高になると日経平均株価が下がる傾向にあります。
それは、日本を代表する225銘柄の上場株式の中には為替の影響を受ける企業が多く
特にハイテク・自動車産業が円高による影響を受けます。輸出による利益に依存している企業が日本には多いからです。

また日経平均の採用銘柄は
「円高で業績が悪くなり、円安で業績が良くなる企業」が多く採用されています。
その為円高になると日経平均株価は下がり、円安になると上がるという関係が顕著にみられるのです。

為替の影響を受けやすい銘柄

為替によりどの銘柄が影響を受けやすいのでしょうか?輸出関連か輸入関連かどうかで円高・円安それぞれの影響の受け方が異なります。

輸出関連

輸出関連のセクターは円高で株は安くなり、円安で株は高くなる傾向にあります。
自動車、電気・電子関連などです。

輸入関連

輸入関連のセクターは円高で株は高くなり、円安で株は安くなる傾向にあります。具体的には原材料を輸入に頼っている電力・ガス、紙・パルプ産業など。

実際の株価はもちろん為替だけで単純に上昇、下落しません。
さまざまな要因に関係しています。あくまで為替は一つの要素としてとらえるべきでしょう。
為替も売買の1つの判断材料にはなっていくでしょう。参考にしてみてください。