今回はインターネット上に交通情報の提供を主に行っている株式会社駅探(3646)の企業分析を簡単にしていきたいと思います。
株式会社駅探(3646)の事業全体像
駅探社の代表的なサービスとしては、乗り換え等の検索サービス『駅探』です。事業としては大きく2つ「コンシューマ事業」「法人向け事業」に分かれています。
コンシューマ事業
コンシューマ事業の中に「駅探(ekitan)」があります。
PCだけではなくスマホからでも時刻表検索、乗換案内を見ることができます。具体的には 出発駅と到着駅を入力し検索すると、到着予定時刻、所要時間、料金、乗り換え数が分かる経路の候補がでてきます。他社の含め一度は利用したことがあるのではないでしょうか?スマホ専用アプリもあります。主な収益としては有料会員です。サブスクリプションモデルでもあります。
またこちらのサイトに広告枠を設けて広告収入も得ています。
「駅探バリューDAYS」という月額324円で 映画、カラオケ、旅行 などの優待が受けられるサービスも行っています。
法人向け事業
法人向けには 法人の業務効率化、生産性向上を支援するソリューションサービスとして「駅探BIZ」を展開しています。営業マンなど移動手段が多い場合より効率的に交通費精算をすることができます。
また「BTonline」という出張手配システムを提供しています。大企業20グループ約600社が導入しています。出張の手配や管理を効率よく行うことができます。
MaaS事業
上記事業以外では、最近注目されているMobility as a Service(MaaS)のMaaS事業への推進を行っているようです。北海道地域で展開をしているようです。
業績について
今回は駅探社の2021年3月期第2四半期決算から見ていきます。
前年比と比較すると全体的に前年比よりも低い結果となっています。
セグメント別(事業別)で見てみるとコンシューマ事業では新型コロナ影響で個人向けは会員数漸減しているようです。
法人向けは新規顧客の獲得進まず、ほぼ横ばいとなっています。
<株価>
株価は一時1600円を高値にそこから右肩下がりです。コロナ禍でさらに下がった印象。これから上昇するには「新しい材料」が必要になってくると思います。MaaS事業がとても重要な気がします。
3C分析
今回は駅探社を3C分析で見ていきたいと思います。
Customer(市場・顧客)
駅探のサービスのターゲットは言ってしまえば「電車に乗る人」になります。都度行き先が異なれば時刻を都度検索していくでしょう。その為人の移動が多ければ多いほど市場としては膨らみます。新型コロナウィルスのような移動自粛が起きてしまうと一気に市場としては冷え切ってしまいます。
Competitor(競合)
競合は乗り換え検索サイトのNAVITIMEを運営するや株式会社ナビタイムジャパンやジョルダン株式会社、 経路案内サービス「駅すぱあと」を提供する 株式会社ヴァル研究所、Yahoo!もアプリを出しているので競合にあたります。以下に一度利用してもらうか。そして継続して利用してもらうかというユーザーの取り合いとなってます。
Company(自社)
駅探は情報サービスの提供だけではなく次世代都市交通、MaaS含め新システムの開発に取り組んでいます。また新事業として駅を基点とした生活支援サービスを展開を検討しています。
まとめ
駅探の有料会員や法人向けソリューションサービスの契約増などでも大切ですが、今後大きく伸びていくにはやはり次世代移動サービスの部分でさらに頭角を現せれるかになってくるのではないでしょうか?業務システム開発部分も強みでもあるので期待していきたいです。