企業分析

企業分析-株式会社レノバ(9519)

財務・業績・指標について

財務について

財務を見てみましょう。発電所を保有していることから借り方には固定資産が多く乗っています。また貸方を見ると有利子負債が多く、自己資本比率も9%と健全性にはやや疑問符がつきます。自己資本ではなく借入金を使ってレバレッジをかけている企業ということがわかりますね。

業績について

業績を見てみましょう。売上高と営業利益ともに年々伸びていますね。2021年度を見ると、営業利益を純利益が上回っていますが、これは決算資料を読むと、「段階取得差益」と「オプション公正価値評価益」というものが原因とのことでした。一時的な利益と見て良いかと思います。それを抜かしていても十分利益が出ていますね。

キャッシュフローについても見てみましょう。営業CFは伸びているものの、投資キャッシュフローが大きいためフリーキャッシュフローはマイナスになっています。足りない資金は借り入れによって賄われていることがわかりますね。

市況について

株価を見てみましょう。今年に入ってから株価は右肩上がりで、年初来393%も伸びていますね!市場から注目を浴びている企業になっています。

時価総額は約4,100億円と非常に大きな会社です。前回、紹介したイーレックス株式会社は約1,700億円ですから3倍近くの企業価値の差があることになります。

株価収益率(PER)も35倍とかなり成長に期待を持たれているようです。割安さという観点ではなかなか投資が難しい企業という感想を持ちました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。脱炭素化・カーボンニュートラルという世界的なトレンドにガッチリハマった企業、レノバ社でした。

これまでの太陽光発電の収益を基盤にして、今後は洋上風力発電の展開や海外展開を加速するとのことです。さらなる成長が期待できますね!

すでに市場の期待を一身に受け、株価は高くなっていますが、さらなる成長の可能性は高いので、チェックしてみてはいかがでしょうか?

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