今回はクラウドにいち早く注目をしクラウドに取り組んできたリーディングカンパニーである株式会社テラスカイについて簡単に企業分析をしていきたいと思います。
株式会社テラスカイ(3915)の事業全体像
株式会社テラスカイは、連結子会社9社で構成されています。
株式会社テラスカイは米セールスフォースとAmazonが運営するAWSのクラウドシステムの導入や開発を展開している企業です。主に事業として大きく2つあります。
クラウドインテグレーション(ソリューション)事業
クラウドインテグレーション事業ではSalesforceやAWSをはじめとするクラウドを活用した最適な開発支援や受託開発、特定のソリューションの開発をしております。
<Salesforce>
Salesforceは業種業態問わずに世界で15万社が利用しているエンタープライズプラットフォームです。営業支援、顧客管理ツールとして全世界で選ばれております。
<AWS>
AWSとはAmazon Web Servicesの略で、Amazonが提供しているクラウドサービスです。
Webサイトの運用やデータのバックアップ、Webサービスの運用をする上での土台となる部分を利用することができます。
上記2つが主な中心のサービスとなっているようです。上記自体は外資企業が展開するサービスですが実際に導入するとなると専門知識が必要だったり、うまく自社に取り入れられないケースや運用できないということがあります。そこを解消する支援をテラスカイは行っています。
セールスフォース・ドットコムのコンサルティングパートナーとしては国内トップクラスです。
金融、保険、製造、医療、サービスなど業界を問わず4,800以上の案件実績があります。
製品事業
製品事業ではクラウドに特化したサービスのを開発・販売をしています。複数の異なる形式のシステムやデータの連携を可能にする製品「DataSpider Cloud」やSalesforceの画面をノンプログラミングで開発できるツール「SkyVisualEditor」などを展開しています。
投資事業
他子会社で株式会社テラスカイベンチャーズがあり、こちらでは投資事業を行っています。
業績について
今回は2021年2月期第2四半期の決算説明資料から業績を見ていきます。
<株価>
2019年まではテラスカイ社の株価は約2,000円を下回っていましたが、コロナ禍の影響を受けてむしろプラスに働き、一時5,000円を上回りました。DX(デジタルトランスフォーメーション)への関心が高まっている影響を受けています。
3C分析
今回はテラスカイ社を3C分析で見てきたいと思います。
Customer(市場・顧客)
クラウドサービス市場は2020年で1兆89億円の規模ですが、2024年には2兆567億円まで膨らむと言われています。
年間の成長率は18%以上で遷移しておりさらに新型コロナウィルスの影響で働き方改革からクラウド化が注目されていることから市場規模はさらに大きくなるのではと言われております。ですがテラスカイ社はクラウド市場から量子コンピューターの市場に参入してくようで新たな分野でチャレンジしていくようです。
Competitor(競合)
テラスカイ社の競合は、「AWS」のソリューション販売を主軸としているサーバーワークスやERP関連ビジネスを中心としているテクノスジャパン、ITシステムソリューションのコンピューターマネージメント等が競合になってきます。
ただ資産規模含め、テラスカイ社が頭一つ抜けているというところでしょうか。
Company(自社)
テラスカイ社の強みの1つはSalesforce認定技術者が多く在籍している点です。クラウドにいち早く注目してサービスを展開し市場に参入していたのでノウハウは実績があるのでしょう。
Salesforce認定技術者が多いのは信頼につながります。
まとめ
DX(デジタルトランスフォーメーション)としても注目されている企業であり今後も期待できる銘柄の1つであると思います。収益は基本的にストック型モデルが多く安定しているため次の成長分野への投資もしやすい体制になっているのではないかと思います。サービス内容が一般的にわかりにくいかもしれませんが、中小企業でもデジタル化が進んでいる為に需要はさらに拡大していくだろうと思います。